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誤解の無いように伝えておきますと、、
アロエに含まれる成分は、やけどに十分な効果があるようです。
しかし問題なのは、その清潔さ。
家庭にあるアロエは、たいがいベランダや玄関先、庭などの屋外で育てられています。
その表面は砂埃や塵が付着し、その他細菌などがウヨウヨいるんですね。
やけどだけでなく、皮膚が破れるほどのケガの場合、
恐ろしいのは傷口からの感染症と化膿です。
アロエ自体は良いのですが、
その他の汚れ・細菌が危険なため、
最近では『やけどした!』⇒「じゃあ、アロエ!」というふうにはならないようです。
「やけどをしたら、すぐに水道水を流しながら 5 分は冷やす!」
私は小さい頃から、そう教わってきました。
ところが、医師に言わせると「それはあまり良くない」そうです。
理由としては、
・塩素の含まれる水道水がやけどの患部に触れると、皮膚がはがれる恐れがある
・流水は患部に刺激を与えるため、痛みがなくならない
からだとか。
すぐ冷やすことで
「やけどの深さが進行するのを防げる」
という意見もありますが、
やけどの深さは”やけどをした時点”で決まっており、冷やしたところで深度が浅くなるワケではないそう。
しかし、痛みの緩和に繋がることから、患部を水で冷やすことは間違っておらず、
「やけどをしたら、すぐに水道水を流しながら5分は冷やす!」
は半分正解の 50 点とのことでした。
冷やす前に、ある処置を入れることで、100 点になるそうです。
その“ある処置”とはなんなのか?
次の項目で話します。
私が教えてもらった
「やけどしたとき、こうすれば 100 点!」
と言われる方法は、
・患部に馬油(無ければオリーブオイルで代用)を塗り
・その上から患部に密着するようにラップを貼りつけ
・その上から水で冷やす。
というものでした。
水で冷やす前に、油を塗ってラップを貼る処置をすることで、すぐに痛みを感じなくなり、治りも早いのだとか。
理屈としては、
・馬油やオリーブオイルには炎症を抑える効果があるため、傷の治りが早くなる
・患部が空気や水に晒されないため、刺激が減り、痛みが和らぐ
ということですね。
この考え方は、いわゆる“湿潤療法”に近いもので、「傷がすぐに治る」という理由で人気の絆創膏 “キズパワーパッド” なんかも、この着想だそうです。
(湿潤療法・・「消毒をしない」「乾かさない」「水道水でよく洗う」を3原則として行う治療法)
ただ、話しを伺った医師曰く・・
「”湿潤療法”は確かに効果があるのかもしれないが・・」
「“消毒しない”というのは医師が判断すること」
「軽度のやけどの場合はいいだろうけど、擦り傷・切り傷などの”皮膚が破れている場合”は感染症のリスクが高まるので、自宅で処置する場合は必ず消毒して下さい」
「そして、念のため医師の診察を受けることをお勧めします」
とのことでした。
病院に行くか?行かないか?
判断するのは難しいもの。
ということで、
最後に『こんなときは病院へ』という状況をまとめて、締めたいと思います。
子どもやお年寄りがやけどした場合
子どもは皮膚が薄く、大人では何ともないやけどでも大事になりがち。
「泣き止んだから大丈夫・・かな?」なんて言ってないで、必ず見せましょう。
お年寄りも、皮膚細胞の再生が遅く、やけどから感染症にかかるリスクが高めです。
本当は痛いのに「病院は嫌だ」と内緒にして、悪化する人もいたりします。
様子を見つつ、痛みがあるようであれば、即病院へ。
水ぶくれがある場合
やけどの程度としては、軽症ではなく、中等傷になります。
強い痛みがあるでしょうし、皮膚が破れて感染症のリスクが高まります。
必ず、医師に見せて下さい。
やけどの範囲が手のひら5つ分以上の場合
手掌法という熱傷の範囲を調べる方法があります。
やけどの範囲が、やけどをした本人の手のひら5つ分以上の場合、即病院です。
いくら軽度のやけどでも、範囲が広いと命に関わります。
化学薬品によるやけどの場合
即、薬品のついた衣類などを脱ぎ、水で薬品を流します。
それから、即救急車を呼びましょう。
小さな頃はよく経験しても、大人になるとなかなか経験しない、やけど。
そのため、いざ「やけどした!」となるとパニックになる人も多いようです。
こうして事前に対処法を知っておくことで、いざというときも落ちついて処置できそうですね。
ちなみに、私が一番焦ったやけどは・・
高校の修学旅行の夕飯で、目の前で熱々に焼かれてるステーキから飛んできた油が目に直撃したこと、です。
幸い、コンタクトがぐしゃぐしゃになった程度で済みましたが、怖くて半年ほどコンタクトには戻れませんでした。。
このように、気をつけてもどうしようもない場合もありますが、、気をつけていきたいですね。
それでは。
▼やけど跡のケアに 塗る→だんだん消える
食べてよし、塗ってよしの万能品。
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