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私は、そこそこ頻繁に仕事を休みます。
それは、仕事より、自分や家族のことを優先したいときもあるからです。
それを「不真面目だ」「弱いヤツ」なんて一方的に言ってくる人もいたりしますが、
私はそうは思いません。
休みたいときは、やっぱり休んだ方がいいんです。
もちろん、私が最初から休みがちだったワケではなく、
働きだして 3 年ほどは、
『仕事一筋!』
『出社は一番!』
『残業・徹夜、どんと来い!』
『会社の仕事は、起業の勉強!』
と、とても真面目でした。
しかし、どこか無理していたんでしょうね。
子どもが産まれて、しばらくした頃、
ある日突然、会社に行くのが、猛烈に嫌になったんです。
直接の原因は、仕事が忙しく、起きてる子どもと触れ合うことが出来なくなったことでしたが、
本音は、『なんだか疲れた』からでした。
帰宅が終電もない、午前 2 時半。
朝、家を出るのが 6 時くらい。
子どもが起きてるのは、 7 時〜 20 時ほど。
起きたら寝てて、帰っても寝てます。
ふと、
『いつまで、こんな生き方を続けるんだろう?』と考えると、
本当に、虚しくなりました。
その日は結局、いつも通りに家を出て、
いつもと反対の電車に乗り、出社はしませんでした。
さすがに『無断欠勤はまずい』と思ったので、当時の上司に連絡だけはしておきましたけど。
この件がキッカケで、私は時々、仕事を休むようになりました。
ただ、私の場合、
“あくまで私の場合”なんですが、
『休んだ方が、上手くいく』んです。
仕事が。
一番大きいのは、
私が「しっかり休みをとる人」と認識され始めてから、
ギリギリでの仕事や頼まれ事が激減したことですね。
というのも、
前は『いつでもどうぞ、なんでもどうぞ』というスタンスだったので、
帰ろうと思った時に「明日までにお願い!」とか、
金曜日の夜に「月曜までに必要なんだ」とか、
休日にお客さんから「今、大丈夫?」なんてことが、かなり頻繁にあったんです。
それは完全に自分で招いた結果でしたが、
上の件をキッカケに、『休みます』『仕事より自分や家族のことが優先です』という態度を出すようにしたことで、
社内からも、客先からも、余裕を持って連絡を貰えるようになりました。
「仕事の8割は準備と調整」なんて言われるように、
準備と調整が出来る余裕があると、複数の仕事でも回せるようになります。
結果的に、いつも「急ぎで!」というお客さんからの仕事は、減りましたが、
別のお客さんからの仕事が増え、
『仕事一筋』の頃よりも、
『休む』ようになってからの方が、個人の売上は上がりました。
ただ、まだまだ「休むのは悪いこと」とされる、日本。
環境的にそうそう休めない人も多いと思います。
そこで、私が使ってきた、または目にしてきた、
『会社を休む理由』をご紹介します。
どうしても休みたいときだけ、使ってみて下さい。
私はSEという職業柄、30を超える企業の中に入り込んだりしてきました。
そこで『”休みたい”のは、みんな一緒だなぁ』なんて実感します。
どこの企業でも、みんな上手に休んでますね。笑
ということで、休める理由を紹介します。
あ、もちろん、有給休暇の範囲内ですよ。
これはよくあるパターンですね。
「妻が熱を出して」とか、
「子どもが熱を出して」など。
「自分が体調悪いんです」と言っても、軽く見られることは多いですが、
「家族が体調悪いんです」となると、話は別です。
『そんなの放っておいて、来い』なんて、私なら言えません。
そこまで言う理由もあるんでしょうし、
どうせなら 2 , 3 日休んだら良いんじゃないでしょうか。
同じく、家族の介護もありました。
後輩が「今日だけ、練馬にいるおばあちゃんを看なきゃいけないんです」ということで休んでました。
まあ、ホントのところはアニメのイベントだったそうですけど。
(後輩に聞きました)
ただ、休む理由としては効果的です。
私の周りに、2010FIFAワールドカップで南アフリカに行くため、1ヶ月間休んだ人がいました。
もちろん、事前の連絡と調整が必要ですが、
しばらく完全にいないので、調整は意外と簡単です。
異常に長い休みは、取りやすいですよ。
子どものいる人限定で、
さらに、上司に育児に対する理解がある必要がありますが、
「子どもの発表があるんです」
という理由は、人によってはとても効果的です。
私の周りでも、そういって休んでる人が結構いました。
キッカケは、私が出向していた、とある客先の女性でした。
近くにいた彼女の上司に電話があり、
電話口から「・・・ひっ・・ひっ」というすすり泣きが聞こえてきます。
なんでも、彼氏の浮気でとてもショックを受けたようで、そこから 5 日ほど休んでました。
面白いのは、それを聞いて真似した男性がいたこと。
少し離れた別の課にいた男性ですが、
同じように彼の上司に浮気の傷心を伝えて、休んでいました。
ただ、実はそれはウソで、
周りからは「アイツ彼女おらんやん」なんてバレてましたけど。笑
これは、妊娠した奥さんがいる男性限定ですが、
産科検診の付き添いは休めます。
というか、
パパ向けの “父親学級” という、妊娠・出産・育児について学ぶ場があるので、
どんどん休んで、しっかり参加しといて下さい。
妊娠も出産も育児も、男性の役割ってのがあるんです。
知っといて損はしませんよ。
最後に、私が一番効果的かつ使い勝手が良いと思うのが、これ。
宗教関係の理由です。
まず断っておくと、私は仏教です。
ただ、だからこそ、
お盆や法事は確実に休めました。
IT業界はGWやお盆、年末年始などの連休は休めないのが普通なんですけどね。
『墓参りに行かなきゃいけないので、お盆は帰省します』
『法事があるので、帰省します』
と言えば、確実でした。
宗教はかなりプライベートな話なので、ほとんどの人は詳しく突っ込んできません。
もちろん詳しく聞いてくる人もいましたが、
『ちょっと・・』と濁すと、それ以上は聞いてきませんでした。
確実に休みたい場合は、宗教がらみの理由を出してみることをオススメします。
かつて客先で、
「金曜にイスラム教の集団礼拝があるんです」という人を見かけましたが、
『うまいなー』と思います。
下手なこと言うと、どうなるか分かりませんからね。
以上、会社を休める理由 7 つを挙げましたが、
「もっと長期間、会社を休みたい」
「海外に行ってみたい」
「そしてお金も稼いでみたい」
なんて人には、青年海外協力隊-通称JICA(ジャイカ)-もオススメです。
私の同期女性が 1 人、後輩男性が 2 人、
会社に籍をおいたまま、海外青年協力隊として、日本を出ました。
どちらがキツいかは、分かりませんが、
「会社を辞める勇気はないけど、少し冒険してみたい」
なんて人にはピッタリだと思います。
会社を休む。
それは、勇気のいることだと思います。
だけど、「休みたい」というココロに嘘をついて生きた先に、何があるでしょう?
私の父は「仕事一筋」を 37 年続けた結果、
昨年、うつ病で退職しました。
まだ55歳ですが、「眠れない、起きれない、身体が動かない」という症状が出ていて、仕事どころではありませんでした。
今、一生懸命働いている人からは、
「逃げただけ」
なんて言われるかもしれません。
けど、逃げたっていいじゃないですか?
そのまま続けていたら、ココロもカラダも、治らないくらいに壊れてしまっていたんじゃないかと思うんです。
仕事も、遊びも、恋愛も、子育ても、
全て、ココロとカラダが健康だから、出来ること。
休むことで、失う未来もあるかもしれませんが、
休むことで、得られる未来もあります。
私はその後独立し、
今は地元でコンサル業を営んでいます。
お客さんは日本中にいて、
ネットを通して事業や経営、集客やブランディングの相談にのる感じですね。
空いた時間は子供の相手をしたり、
走ったり泳いだり、
趣味で農業をやったりしています。
ハッキリ言って、
SE時代よりも幸せな毎日で、
人生の「勝ち組」とか「負け組」とかも、関係ありません。
ただ、この今の暮らしは、
逃げたから見えた道であり、逃げたからこそ得られたもの。
あなたも、
会社を休みたいなら、休んだらいいんじゃないでしょうか?
きっと、次の道が見えてきますよ。
それでは。
ちなみに、、
会社を休む時に気になるのが、
『ウソの理由で休んでも、大丈夫なの?』ということ。
実際に、社長やマネージャーなどに話を聞き、
その注意点をまとめました。
気になる方は、合わせてどうぞ。
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