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大量に発生した毛虫。
しっかりと根絶したいのであれば、ケムシが幼体のうちにやりましょう。
というのも、体長が大きくなると、殺虫剤の効果が薄くなってしまうんです。
春なら 4 月中旬 〜 5 月のゴールデンウィークの連休明けにかけて、夏ならお盆すぎに、駆除をしたいところですね。
幼体の大きさは、成体である蛾(が)や蝶(ちょう)によって、異なりますが、
だいたいの目安としては、 5 mm 〜 2 , 3 cmの間くらい。
そのサイズであれば、ホームセンターや農協で一般的に売られている殺虫剤で駆除ができますよ。
ケムシを駆除するために、必要なものは以下の通り。
▷殺虫剤
後ほど、詳しく紹介します。
▷噴霧器
駆除する規模によりますが、一般家庭なら 4,5 ℓサイズのもので十分です。
価格も 2,000 〜 3,000 円ほど。
▷長袖、長ズボンの作業服
ケムシの毛や、薬剤が皮膚に触れるのを、防ぐためです。
▷軍手
ケムシに触れる可能性があるため、必須です。
▷農薬散布用マスク
殺虫剤を吸ってしまわないように、必ず専用のものを着けましょう。
▷ゴーグル(目を覆えるもの)
目に入ると危険です。こちらも必ず着けましょう。
どの殺虫剤を選ぶかによりますが、全部そろえても 4,000 〜 5,000 円程度で揃います。
農薬・・殺虫剤ですね。
スミチオンやマラソン、二つを合わせたマラチオンなどが有名ですが、
庭で家庭菜園をされてる方は、”トレボン乳剤”という殺虫剤をオススメします。
サイズは、100mlで十分ですよ。
これはJA(農協)の担当者に教えてもらったのですが、
スミチオンやマラソンなどの有機リン系殺虫剤は、作物にたいして毒性が強く出るそうです。
特に、アブラナ科の野菜である、白菜やカブ、カリフラワーやキャベツ、大根やチンゲンサイ、小松菜などの、春先に家庭菜園で作られるような作物に対しては、毒性の影響が大きいのだとか。
一方、トレボン乳剤は、キャベツ、大根、白菜、カボチャ、キュウリやスイカ、ナスやトマト、オクラにネギなど、多くの野菜に使用することができます。
価格は、スミチオンやマラソンが 100ml で 300 〜 500 円、トレボンは 100ml で 1,000 円ほどと、差があります。
しかし、作物を安全に作るためには、トレボンの使用をオススメしたいところ。
ちなみに、私が庭に植えているものは、ブルーベリー、ビルベリー、ラズベリー、ツツジ、ナス、キュウリ、トマト、ゴーヤ、カボチャ、ピーマンですよ。
『これにあった薬剤を』ということで、トレボン乳剤をオススメされました。
ただ、作物と離れた場所(建物の外壁やコンクリートなど)で使用する場合は、スミチオンやマラソンで十分ですよ。
必要なものが揃ったら、すぐに駆除を始めましょう。
駆除効果の有無は、時期がとても重要です。
大きくなると効かなくなる、というのもあるのですが、
それ以上に、ケムシが散らばってしまうことによって、駆除する範囲が広くなるということがあるんです。
最初に『今週末にでも』という言い方をしたのは、
『出来るだけ早く駆除しないと、駆除の範囲が広がってしまうために、大変ですよ』という意味合いがあります。
ですから、時間が取れ次第、即行動に移すことをオススメします。
では、実際に駆除するには、どうするのか?
以下の手順でやりましょう。
▷駆除する場所をチェック。
樹木や野菜の葉や、家や倉庫の壁を確認し、ケムシの卵やケムシの幼体が群生していないかを、確認します。
ケムシの卵とは、以下のようなもの。
⇒ケムシの卵と周りに密集するケムシの幼体。
(ちょっと気持ち悪いので、閲覧注意です)
5 mm程度のケムシを見かけ始めた頃は、まだ全ての卵が孵(かえ)っていません。
1 , 2 割ほどの卵が孵り、残りの 8 , 9 割は孵らないか、孵っても卵の周りに群生しています。
このタイミングで駆除ができると、とても効果があるんですね。
そのため、密集している場所はないか、しっかりと確認しましょう。
私が駆除してみて卵や群生を見つけたのは、以下のポイントでした。
・建物の北側
・屋根の下など、日光の当たらない場所
・湿気のあるところ
探す際は、参考にしてみて下さい。
▷噴霧器に殺虫剤と水を混ぜる。
噴霧器に先に水を入れ、後から薬剤を混ぜます。
薄める割合は、駆除する虫や育てている作物によって異なりますが、約 1,000 〜 4000 倍ほど。
私は、上記の作物には 2,000 倍、家の外壁やコンクリートの地面、卵などは 500 倍に薄めて使用しました。
2,000 倍でも、十分な即効性が確認できましたよ。
▷作業服、軍手、ゴールグ、マスクを着用する。
最低限、この 4 つは装備しましょう。
ケムシの毛に触れれば炎症を起こしますし、
霧状になった薬剤を吸ってしまえば、とても気持ち悪くなります。
(不注意で吸ってしまい、実際になりました・・)
▷噴霧器をストレート〜霧の間で切り替えつつ、駆除作業。
糸でぶら下がっているケムシや、密集してるケムシには、霧で、
卵にはストレートで薬剤をかけることで、両方を駆除することができます。
卵は高い屋根の下などにもあるため、外で使用する台があると、便利ですよ。
▷卵や群生を駆除したら、30分後に再度駆除。
卵や群生を駆除すると、生き残りのケムシが広がります。
糸にのってフワフワと浮かんでくるので、”ほうき”などで払い、薬剤を再度かけて、完了です。
▷噴霧器や衣類、自身の洗浄。
駆除が終わったら、噴霧器をしっかり洗って下さい。
また、他の殺虫剤に使用するのは良いですが、除草剤などには使わないように。
もし除草剤が残っていると、作物が枯れてしまいます。
そして、衣類や頭などに薬剤が付着しているため、
衣類は他の洗濯物とは別に洗い、しっかりとシャワーを浴びましょう。
毛虫が出る時期は、鯉のぼりを上げたり、布団や洗濯物を外に干したりする時期と重なります。
そのため、家の中にも入ってきやすく、思わぬところで「毛虫に刺された」ということがあるんですね。
ですから、毛虫が家の周りに見えるようになってきたら、駆除するまでは外に出すものには注意が必要です。
特に皮膚の弱いこどもの衣類などは、家の中で干すことを心掛けて下さい。
また、4 月 〜 5 月、 8 月 〜 9 月の駆除を逃してしまった場合、
6 月、 10 月に入るころには、 5 〜 10 cmサイズの毛虫が出てきます。
そうなると、上記の方法で駆除ができないため、
別の方法で駆除することになります。
詳しくは、こちらにまとめてあるので、
必要な方は、確認しておいて下さい。
それでは。
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