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かたく締まった庭を、フワフワの畑にする。
そのためにやることは、 2 つ、
▷耕す
▷石や木の根、ゴミを取り除く
です。
この 2 つで、どれだけ締まった土でも、畑に変えることができますよ。
野菜の“でき”は、土で決まります。
そのため、たくさんの野菜を採りたければ、畑は 3 回耕しましょう。
1,2 回では、作物が根を張るほど、柔らかくなりません。
しかし 3 回耕せば、どんなに硬い土地でも、フワフワの畑になります。
ちなみに、私が庭を畑にしたときの参考画像はこちら。
↓
元の庭は、木や竹の根、大小の石や、切り株などがあり、とても硬い土地でした。
しかし、しっかり耕すことでフワフワになりましたよ。
(手前のプランターは、ゴーヤです)
(2015/03/07:追記)
エンドウを植えるために畑を2倍ほどに拡張し、畝の1つは黒マルチで覆いました。
こうすることで春~初夏にかけての雑草を防ぐことができます。
庭を畑にするために、揃えるものを紹介します。
最低限これだけあれば、どんな場所でも畑になりますよ。
▷平鍬(ひらぐわ)
一枚の金属で出来ている、先が別れていないクワです。
土を耕すだけでなく、畝(うね)の形成、雑草の刈り取りや、木の根を切るのにも使います。
値段は 2,000 円ほど。
重く・柄の長いものが、疲れにくく・耕しやすいので、オススメです。
▷軍手
着けておきましょう。マメができます。
▷苦土石灰(くどせっかい)
ほとんどの野菜は、弱酸性土壌で育ちます。
日本の土地は酸性土壌が多いため、苦土石灰(消石灰ではありません)をまいて調整しましょう。
(ただし、酸性に強く・アルカリ性に弱いジャガイモは除く)
価格は、 5 kgで 500 円ほど。
消石灰との違いは、マグネシウムが含まれているか・いないかです。
使用量の目安は、1㎡(平方メートル)につき 100 g程度ですが、野菜によって異なるため、植える野菜ごとに確認して下さい。
(入れすぎると、枯れます)
▷防塵マスク
苦土石灰はカラダに有害なので、吸い込まないようにマスクを着けましょう。
以上の道具があれば、畑を作ることができますよ。
また、この他にあると便利な道具も紹介します。
▷股鍬(またぐわ)
クワの先が、複数に別れたものです。土を耕し、混ぜるのに向いています。
4 つに別れているものが、使いやすくてオススメですよ。
▷移植ゴテ
いわゆる、“シャベル”や“小スコップ”です。
苗を植える、肥料をまく・まぜる、畑を整えるのに使います。
▷長靴
いくら庭でも、意外と汚れます。
水で洗える長靴が便利ですよ。
▷リトマス試験紙(phが 4 〜 7 のもの)
土壌のph調整を正確に行いたければ、リトマス試験紙を使いましょう。
そう、理科の授業で使った、アレです。
phのチェック方法は以下。
①庭の土をとり、乾燥させる。
②蒸留水5:土1の割合で混ぜ、ペットボトルやビンに入れ振り、30分放置する。
③中の水をリトマス試験紙にたらし、結果を見る。
phが確認できたら、値をいくつ上げるかによって、苦土石灰の量を調整します。
(苦土石灰を 1 ㎡に 100 gで、phが約 1 上がりますよ)
畑を作るには、以下の手順で作業をすすめます。
▷場所を決める。
まず、場所を決めます。
畑の外周に “水はけ用の溝” を作ることになるので、予定より少し広めにしましょう。
広さの目安は、作物 1 株あたり 60 cm × 60 cmほどです。
▷石・ゴミ・雑草などを取り除く。
耕すのに邪魔となる、石やゴミ、雑草などをとります。
石やゴミは手で、雑草はクワを使って刈り取りましょう。根っこが残っていても、問題ありません。
▷クワを水に浸けておく。
クワの刃と柄がつながる部分を 30 分〜 1 時間ほど、水に浸けておきましょう。
こうすることで、連結部が水を吸い、クワの刃が外れなくなります。
単純な仕組みで作られている、クワ。
これをやっておかないと、刃が緩んで外れ、大ケガすることもありますよ。
石拾いなどの作業をする前に浸けておくと、時短になりますね。
▷端から順番に耕す。( 1 回目)
1 回目は土が固いので、深く掘ろうとせず、 10 〜 15 cmほどの深さまで耕しましょう。
耕すときは、腕や肩の力を入れず、腰とクワの重みで耕します。
無駄な力を入れない方が、疲れず上手に耕せますよ。
また、木の根があればクワで切り、3 cm以上の石も取り除きましょう。
粘土や塊の土は除くか、手でほぐします。
十分に土が混ざり、最後に畑の外周に 10 cm幅の溝を掘ったら、終わりです。
▷深く耕し、苦土石灰を入れる。( 2 回目)
2 回目は、 1 回目よりも深く耕します。
耕した深さが 30 cmほどになるのが、理想です。
また、 2 回目を耕すときに、苦土石灰を入れましょう。
▷耕し、肥料(元肥)を入れる。( 3 回目)
3 回目は最初からフワフワになっているので、簡単です。
土の塊をくずし、土の中に空気が混ざるように耕しましょう。
そして、野菜に合わせた畝(うね)を作り、元肥(もとひ)をやります。
また、 3 回目は 2 回目を耕して数日 〜 1 週間ほど経った後に行います。
その理由は「肥料と石灰を同時に入れると、化学反応で窒素(栄養)が空気中に逃げるから」。
しかし 60 年以上農業をやっている祖父に質問すると、「全く問題ない」なんて答えが返ってきたり。
まあ、農業が初めての方は、注意したほうが良いようです。
畑を作る時期は、できれば苗を植える 2 週間前に始めましょう。
理由は、苦土石灰がなじむのに 1 週間、肥料がなじむのに 1 週間の、計 2 週間がかかるためです。
夏野菜であれば、暖かくなる 4 月中旬 〜 6 月上旬にかけて、苗を植えるのが良いとされます。
そのため、その 2 週間前、つまり 3 月下旬 〜 5 月中旬にかけて畑を作りましょう。
「どうしても間に合わない」と、 2 週間よりも早く植える場合、石灰だけはしっかり入れて 2,3 日置き、元肥の量を減らすことで対応します。
そして、苗を植えた後の追肥を増やすことで、調整しましょう。
手をかければ、どこでも作れる、畑。
ゆっくり、作ってみて下さい。
それでは。
ちなみに、夏野菜の栽培に重要なのは “水はけ”。
水が好きでも、根っこの多湿が嫌いな野菜は多いですよ。
水はけを良くするには、どうしたらいいかをまとめました。
合わせて読んでみて下さい。
▼「鍬をふるうのがキツい」という人は電気耕耘機なんてどうでしょう。
ガソリン式に比べてメンテナンスの手間が少なく、故障頻度も低いです。
家庭菜園には最適ですよ。
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