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通常、浴衣の素材は「木綿」や「麻」や「ポリエステル」。
そのため、“帯” を除いたほとんどの浴衣は、家で洗うことが出来ますよ。
浴衣の首もとについている、取り扱い表示のタグを確認し、“手洗イ” や “水洗い” 表示があれば、洗濯機でも洗えます。
しかし、これらの表示に “ד がついている場合、水洗いはできません。
具体的には、「特殊なラメ加工の入った浴衣」や「絞り染めされている浴衣」が該当します。
これらの浴衣を家で洗うと、ラメ加工が取れたり、染めが落ちたりします。
大人しく、ショップでドライクリーニングに出して下さい。
浴衣を自宅で洗うために、次のものを用意しましょう。
▷洗濯ネット
型くずれや、大きなシワを防ぐために、洗濯機で洗うときはネットに入れます。
丸い袋型のモノではなく、四角く平らな「シャツ・衣類用」を用意して下さい。
ネットのサイズは、浴衣を “1/8” に折り畳んだ大きさより、少し大きいくらいがベスト。
▷中性の液体洗剤
浴衣は “水流” で洗うというより、”浸け置き” で洗います。
そのため、溶けにくい粉の洗剤よりも、溶けやすい液体洗剤がオススメ。できれば、「おしゃれ着洗い用の洗剤」を用意しましょう。
また、ウールや絹など、動物性繊維で織られている浴衣は、アルカリ性に弱いです。
“変色” や “生地の劣化” に繋がるので、中性洗剤を選びましょう。
▷洗面器やバケツなど
浴衣を手洗いする場合、用意します。
▷裁縫道具
「衿(えり)の型くずれを確実に防ぎたい」という人は、用意しましょう。
浴衣を洗濯機を使わずに洗うには、次のやり方で洗いましょう。
▷浴衣を「袖(そで)たたみ」する。
「袖たたみ」のやり方は、以下の通り。
▷洗面器やバケツに水を張り、中性洗剤を溶かす。
洗剤は少量で十分です。
▷浴衣を洗剤に浸け、30 分 〜 1 時間置く。
置きすぎると繊維が痛みます。浸ける時間は、1 時間以内にしておきましょう。
▷全体を押し洗いする。
優しく、手のひら全体で押して洗います。
▷ “衿” や “袖” をもみ洗いする。
“衿(えり)” や “袖(そで)” などの汚れがつきやすい部分、または汚れがついた部分に洗剤を直接かけ、優しくもみ洗いします。
強くこすると痛むので、汚れが落ちない場合はクリーニングに出しましょう。
▷水を入れ替え、すすぐ。
何度も水を入れ替え、洗剤が落ちるまで、しっかりとすすぎます。
「袖たたみ」が崩れてしまった場合、すすぎ終わったら、再度たたみましょう。
▷ネットに入れて、洗濯機へ。
ネットに入れて、洗濯機で 1 分ほど脱水します。
洗濯槽の底に入れると崩れる原因となるので、洗濯槽の壁に貼付けるように入れましょう。
▷シワを伸ばして、日陰干し。
脱水が終わったら、シワを伸ばして干します。
通常の洗濯後とくらべ、かなり濡れているかと思います。
風通しのいい “日陰” に、型崩れしないよう袖を広げ、吊るすように干して下さい。
日向(ひなた)に干すと、色褪せ(いろあせ)の原因になります。注意しましょう。
「手洗いは面倒」という、あなた。
洗濯機の “手洗いコース” や “ドライコース” でも、洗うことができますよ。
ドライコースとは・・?
クリーニング屋の「ドライクリーニング」とは別物で、水を使い、洗濯槽をほとんど動かさず、弱い水流と短い脱水時間で洗うコースです。
衣類に負担がかからないため、シルク(絹)地の衣類や、セーター、浴衣、型崩れさせたくない下着・ジャケットなど、デリケートな衣類を洗うことができます。
基本的に、“水洗い” 表示があれば、洗濯機で洗っても問題ありません。
ただし、自動設定される脱水時間よりも、少し短め( 1 分ほど)にしてあげて下さい。
洗濯機で洗うには、次のやり方で洗いましょう。
▷浴衣を「袖(そで)たたみ」し、ネットに入れる。
▷洗濯機の “ドライコース” (あれば “手洗いコース” )を選び、洗濯する。
コースのままだと脱水時間が 2,3 分になるため、1 分に設定します。
▷シワを伸ばして、日陰干し。
汚れがついている場合は、手洗いの時と同じように、もみあらいしてから洗濯機に入れましょう。
浴衣や着物は、衿(えり)に何枚もの生地が重なっています。
洗濯で「崩れるのがこわい」という人は、衿の部分を粗く( 2 cm間隔ほど)縫っておきましょう。
これを “しつけ” と言います。
また、浴衣は洗えますが、帯は洗えません。
帯は “汚れ” や “汗” を乾いたタオルでとり、陰干しします。
気になる場合は、クリーニングに出しましょう。
浴衣の時期も終わり、洗って綺麗になった。
また来年も “ゆかた” を楽しむために、片付けるときは次のことを覚えておいて下さい。
・片付ける前に、アイロンをかけてシワを取る。
・クリーニングに出した場合は、一度風通しの良い場所で陰干しさせる。
・片付けるときは「本だたみ」で。
・帯はゆるく巻くか、ふんわり畳んで。
・湿気・防虫対策に「新聞紙」を合わせて入れる。
・浴衣をティッシュ(またはキッチンペーパー)でくるみ、片付ける。
・小物を片付けるときは、1 つずつくるむ。
これで、来年も気持ちよく着れますよ。
今年は、今までより気軽に、ゆかたを楽しんでみて下さい。
それでは。
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