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じつは私・・

 

かつてはパイロットを夢見ていたこともあり、一時期航空大学校に行くことまで考えていました。

しかし結局、女性のライフイベントとパイロットという高度な専門職の両立の難しさを目の当たりにし、その夢を諦めた経験があります。

なので私にとっては夢のような存在のパイロット。

ちょっと気取った感じなのかなと恐れおののいていましたが、気さくで腰の低いとても素敵なパイロットMさんなのでした!

 

では、インタビューの内容をどうぞ!

 

 

パイロットのお仕事って、飛行機の頭のところで機会を動かして運転しているというイメージしかないのですが、具体的にはどのようなお仕事をなさっているのでしょうか?」

オンとオフがしっかりしている仕事だと思います。飛行機から降りたらオフ。乗ってるときはみなさんの想像通りだと思います。

ただ、今は離着陸以外は基本的に機械化されているので、ずっと空を見て機会を見てフライト時間を過ごすというわけではなく、仮眠をとったり機内食を食べたり、コックピットにいてもいろいろなことをします。

ただ、普通の会社員と違うなと思うのは、レポートを書いたり事務はあまりなく、試験勉強に費やす時間も多いです。

新人は地上研修が最大2年、社会勉強としてあり、その後2年間の訓練を経て、副操縦士としてコックピットに入ります。

副操縦士になると1年国内で訓練し、国外で1年訓練。というのが全日空の場合です。

機体が変わるごとに、また、日本航空局の規定によりシュミレータと緊急用と路線の試験で半年に一回、ある数年に一回の更新ごとに試験を受けなければいけないので、試験勉強は常に必要です。」

 

 

パイロットになると、嫌というほど聞かれると思いますが、どうしてパイロットになろうと思ったんですか?

小さいころからの夢でした。

男性にはレーサーなど、ビッグドリームというのがあるのですが、パイロットはその中で唯一実現可能性があったんです。

僕は3年生まで大学に通い、そこから航空大学校へ進学しました。2年時にも航空大学校を受験しましたが不合格でした。再チャレンジしたので、他の人より1年遅いんです。

航空大学校からは毎年各航空会社で10人くらいが採用されるんですが、ここで就職先は選べないんです。

ANAに行きたかったのにJAL採用になってしまった、という同級生はたくさんいます。笑

 

 

パイロットの職場の雰囲気ってどのような感じなのですか?ANAもJALも古い日本企業のイメージなのですが。

よく聞かれるのですが、パイロットの世界はヒエラルキーがなく、腕と知識の世界で、平等なんです。

やることって結果を出すだけなので、残業も少なく、効率的で給与もいいです。

男女比がひどいというのはよく言われますが、それはその通りです。ANAでは、2000人のパイロット中、女性は50人未満であり、体育会系の男社会ですね。

しかし、復帰訓練の問題もあり、出産を機にやめる人が多いのも実情です・・・そのため企業も女性より男性を採用しがちなんですね。

 

 

パイロットって、どんな人材が求められているのでしょうか?どんな人はパイロットに向いているのでしょうか?

僕が思うに、人間的にできている人だと思います。ひねくれていない人。社会人としての当たり前ができる人。

正直であること、謙虚であり、受け止めて自分に反映させることができる人。チームワークができること、五分前行動ができる人。

これはどの会社でも当たり前ですよね。

パイロットとしては、安全を守る+フライト管理のコーディネーターの役割ができることが必要になります。

なので、要領がいい人はパイロットに向いています。規定が山ほどある中で、ポイントをおさえるなどが必要ですからね。

 

 

今、パイロットという職業が直面している問題って何だと思いますか?

2030年問題といわれているように、パイロット不足です。

現在、ANAでは、自社養成40人、航空大学校10人を採用していますが、まだ足りません。

AIによって一人乗りになる可能性はありますが、安全担保のためにも人間は必要なので、パイロットは無くなりません。

機体に備え付けられたコンピュータは壊れてしまわないように、と作りがシンプルになっていたりもします。

 

 

ANAとJALって、パイロットとして何が違うんでしょうか?ANAとJALの違いとは?

特に、大きくはないと思いますが、ANAは、国際線拡充中のため、早朝や深夜の仕事も多いと思います。

また、海外とはフローが異なっていて、最も若く機長として独り立ちできるのは日系だと思いますよ。

 

 

パイロットのやりがいって、ずばり何ですか?

自分の判断で目的地まで行くことですね。

燃料を積むとか、気候にどう対応するとか。やはりフライトが上手くいかないときはしんどいです。

常に先のことを考えなければいけないのも、大変です。でも大変な仕事であるほどやりがいがあるんだと僕は思います。

 

 

社会人としてはっとさせられることの多いインタビューでした。

これほど芯のしっかりした人が機長であれば、高所恐怖症、閉所恐怖症の方も安心して空の旅を楽しめるのでは?と感じました。

 

そして、、

 

やっぱり私にはパイロットなんて務まりそうにないと痛感いたしました。。。

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