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この治療法を知ったけれど・・

 

私は、母方と父方の両祖母をガンで亡くしています。

 

この治療法を知った時、母方の祖母はもうおらず、父方の祖母は入院していました。

大腸ガンと、肺ガンでした。

 

けれど、当時私の住んでいる地域と祖母の地域は遠く、私は祖母にこの治療法を教えることができませんでした。

 

結果、祖母は投薬治療で苦しんだ挙句、ものすごく辛そうに亡くなったそうです。

 

当時、私の声がもっと大きければ。私にもっと行動力があればと、未だに悔いが残ります。

 

 

ハイパーサーミア(温熱療法)とは?

 

さて、話を元に戻します。

 

本来の『ハイパーサーミア(温熱療法)』とは、どういうものか?

 

簡単に言うと、ガンの患部と周辺を専用の装置で加温してガン細胞を破壊、周辺細胞を活性化させて治癒力を高める治療法です。

 

ガン細胞と言えども、人の細胞。42℃以上に加熱すると焼けて縮小してしまいます。

一方で、その患部周辺は40℃くらいになるため、逆に細胞が活性化し、再生力が高まるんだそうです。

 

加温するため「温熱療法」と言われるんですね。

 

当時話を伺った川畑先生は「患部を破壊できない脳(頭)や眼、血液などは無理ですが、それ以外のガンは全て治せます」と言っておりました。

実際に彼は、いくつもの臨床で結果を出しているそうです。

 

そう言われると、気になるのはそのメリット・デメリット。

副作用はないと聞いていますが、どうなのでしょうか?

 

 

ハイパーサーミアのメリット・デメリット

 

あなたは「良い話」「悪い話」、どちらから聞きたい派でしょうか。

私は「良い話」から聞きたい派なので、まずは『メリット』から話します。

 

ハイパーサーミアのメリット

・ガンの局部に集中して治療が可能なため、他への負担が少ない
・細胞の活性化に伴い、薬物療法の効率も上がる
・薬物投与の量を減らせるため、全身への負担も少ない
・ガンの進行度合いに関係なく効果があるため、末期癌からの治療も可能
・ガン治療に対しては、保険が適用される

 

これだけ見ると、なんだか夢のような治療法ですね。

 

保険が適用されるため月2回の施術で治療費は約30,000円ほどだそうです。

完治までの期間は半年〜2年半と、人によって異なります。

 

それでは、次は『デメリット』

 

ハイパーサーミアのデメリット

・施術を受けられる病院が、とても少ない
・療法を理解している医師が少ない
・施術できない患部がある(脳、眼、血液)
・副作用は無いわけではない

 

お話を伺った川畑先生も話していましたが、「温熱療法を受けられる病院は、ホントに少ない」「受けられるところでも効果や副作用の度合いに差がある」ということでした。

 

日本全国のガン治療が可能な病院のうち、ハイパーサーミアを導入しているのは5%未満。

都内でも受けられる病院はあるようですが、九州や関西にある病院の方が温熱療法に理解のある医師が多いんだとか。

 

扱う病院が少ない理由としては、「何度治療しても保険点数が変わらず、病院の経営上のメリットが少ないため」だそうです。

 

だから、医師のほとんどは治療法の候補にも挙げないそうで。。まあ、仕方ないのかもしれません。。

 

ちなみに、私の祖母の話をしてみたところ、「石川県で施術できる病院は無かった気がします」「もし、私のいる病院(熊本)で受けるとしても、移動や慣れない環境への適応を考えると、難しいところだったんじゃないでしょうか」と言われました。

確かに、年配の方にはそうかもしれませんね。。

 

 

また、「副作用も無いわけではない」とのこと。

 

ガン細胞といえ、温熱で焼き殺すわけですから、体にとっては負担になります。

患部が体の表面に近ければ、それは火傷に近い副作用として出てくることになるそうです。

 

実際に、東京の病院で火傷に近い副作用のため治療を断念した例などが、ブログなどで見かけられます。

 

 

とは言え、薬物療法で闘病し、副作用の痛みに苦しむ祖母を見てるため、「火傷ギリギリ」とか「背中がレア一歩手前」なんていう一種ネタのような記事を見ると、副作用の度合いや施術リスクは温熱療法の方が断然マシなんじゃないかと思います。

 

少なくとも私は、薬物療法の副作用をネタにしてる人は見たことありませんから・・。

 

 

 

以上、ハイパーサーミア(温熱療法)についてのまとめでした。

小林麻央さんが亡くなったことで印象が悪くなっていた治療法ですが、彼女が受けていた治療法は『単なる温かい風呂につかる』という内容であって、決してハイパーサーミアではありません。

 

麻央さんの件は残念ですが、他に間違って後悔する方がでなければ良いと思い、改めてまとめました。

 

 

みんなで、ガンと向き合う

 

今の医学では、『ガンを完治させること』は可能でも、『ガンを無痛で治療する』のは不可能なんじゃないかと思います。

 

「副作用がない」なんて言われますが、ガンという患部に “作用” してる以上、”副作用” も必ずあります。

 

ただ「その程度が小さい」ことを、「副作用がない」と言ってるだけだと思うんですね。

 

先生曰く、ガンにかかると多くの人は絶望し、「もうダメだ・・」と生きる気力を失うんだそうです。

気力を失うと、ガンの苦しみ治療の副作用に立ち向かうことが出来なくなります。

 

「絶対に治す!」という、本人と家族の強い意志がないとガンは克服出来ないそうです。

 

その強い意志が消えてしまわないように、「治療法はいくつかある」「だけど、そのいずれもメリット・デメリットがある」「治したいなら、副作用は覚悟する」ということを、治療を受ける人や、そのご家族の方は、受け入れておくと良いのではないかと思います。

 

 

その上で、より負担が少なく、完治する可能性の高い “ハイパーサーミア” という治療法を選んでみる

 

そうすれば、気力も維持できガンを克服できる可能性が高まるんじゃないでしょうか。

 

最近は、セカンドオピニオンとして相談される方も多いそうです。

今の治療法に不安がある方は、一度相談してみてはいかがでしょうか。

 

また、小林麻央さんの件と同様に『温熱療法』と言いながら、実態は単なる岩盤浴のような治療法を提供してくるクリニックもあります。

病院を探す際は、ご注意ください。

 

 

ちなみに、お話を伺った鶴田病院の川畑先生

実はTwitterをやっております。(最近は投稿がありませんが・・)アカウントはコチラ

ちょっとしたことなら、ここから相談してみてもいいかもしれませんね。

 

それでは。

 参考:鶴田病院HP http://kakuyuukai.or.jp/tsuruta/visitor/warm/

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